先生の仕事

教師の1日 〜週2でほぼ定時退勤〜

こんにちは 元小学校教師のペリカンです

「小学校で働くけど先生の仕事がよくわからない」「復職するけど数年前とは変わっていて不安だ」と、感じている人は多いと思います

今回は、ペリカンが4年目から6年目までの1日を紹介します!

この記事は以下のような方におすすめ!

  • 学校が本当にブラックか確かめたい教師志望の方
  • 他の先生や今の学校の働き方に興味がある方
  • 毎日しんどそうに出勤する初任者と学年を組む主任の方

現在学校では長時間労働が問題視され、心身の不調を訴え給食する先生が増え、欠員を補充することもできず人手不足が続いています

1日のうちどの時間が忙しいのか、なぜ忙しいのか知っていれば準備や計画ができて心に余裕を持たせることができます

今回は仕事に慣れてきたペリカンの1日を紹介します

心身の健康を気遣った働き方、時間の使い方の参考にしてみてください!

仕事に慣れていない初任者の頃の1日について興味がある方はこちらをご覧ください

小学校教師の1日〜14時間勤務〜 こんにちは 元小学校教師のペリカンです 「小学校で働くけど先生の仕事がよくわからない」「復職するけど数年前とは変わっていて不安だ...

10時間勤務のスケジュール

当時のスケジュールをまとめてみました

初任者の頃と変わったところは以下の2つ

  • 休み時間は、児童を知る大事な時間
  • 残業は、自分のペースで教材研究をする時間

心と身体に余裕が生まれたことで、

  • 児童と穏やかに過ごせた
  • 教材研究が楽しくなった
  • 新しいことや難しいことへ挑戦する意欲が湧いた

教師という職のやりがいを感じられる時間が増えました

始業前 〜見通しばっちり確認のみ〜

iPadでサクッと

朝のしたくが終わったら、家でiPadを開きます

  • 「朝は職員室で〇〇の準備をしよう」
  • 「今日は休み時間に〜〜さんのドリルを一緒にやろう」
  • 「2時間目の算数は、△△を使ったらわかりやすいかも」

「いつ・どこで・何をするか」優先順位をつけて確認することで不安感が激減!

授業をよりよくしようとさらに練り上げる余裕ができました

通勤時間は動画を聞いて、視野を広げる勉強時間にしました

学校到着 徐々に加速

「1分1秒無駄にできない!」と殺気立つことがなくなりました

自宅で確認した通りに動きます 

内容は初任者の頃と変わりません

しかし、優先順位が決まっているだけで動きに無駄がなくなり、仕事がスムーズに!

  • <職員室>
  • 着替え
  • 机上にある書類や日報の確認
  • プリントやお便りの印刷(できるだけまとめて)
  • 授業および教材準備
  • 学年の先生と授業や提出物、学校行事などの打ち合わせ

<教室>

  • 窓を開ける
  • 空調設定
  • 連絡帳の内容確認
  • 授業や教材の準備

毎年必ず時間泥棒さんは現れます 

話しかけにくい雰囲気を身につけましょう

始業後 〜児童を観察する休み時間〜

☆ 朝が1日のピークタイム(変わらず)

やはり1日の中で最も忙しい時間は始業後すぐ!

相変わらず朝はやること盛りだくさんですが、かける時間や手間に軽重をつけました

ユーモアを持って児童に接する余裕が生まれ、朝をにこやかに過ごせるように!

  • 校庭のライン引き
  • 宿題チェック
  • 連絡帳のチェック・保護者連絡への返事
  • 提出物の声かけ
  • 朝のしたくを進めるように声かけ
  • 当番活動の声かけ
  • 児童からの相談
  • 前日までに連絡を受けていたトラブルの生徒指導
  • 授業や教材の準備
  • 集金の確認
  • 朝の活動や体育の授業がある場合は着替えの呼びかけ

また、登校時刻が7時50分からに調整され、教室に児童がいない時間が延びたことで朝の準備に余裕が生まれました

☆ 休み時間こそ手を止めて観察!

授業が終わったら、ほっと一息 お茶を飲みつつクラスの様子を観察します

この頃になると休み時間、児童と校庭へ出る余裕も出てきたペリカン

児童の表情や動き、会話から見えてくるものがありました

  • 児童の達成感や納得感 → 授業の評価
  • 児童同士のコミュニケーション → 学級内の安心感や児童の成長

以前のペリカンは、正直「休み時間に遊ぶなんて無駄だ」と思っていました

目の前の雑務に必死で、今日を乗り切ることで精一杯 余裕はなかったのです

しかし、休み時間は児童にとっても、教師にとってもかけがえのない時間であり、学級指導を省みる大切な時間だと実感することができてよかったと思っています

  • 宿題チェック
  • 保護者からの連絡へ返事
  • 提出課題の呼びかけ
  • 提出課題の添削
  • テストの丸つけ
  • 補習やドリルの指導
  • 次の授業内容の確認
  • 教材準備
  • 児童トラブルの指導や対応・学年へ報告
  • 体調不良の児童の対応

消されている箇所はやらなくなった事務仕事です

これらは授業時間内に終わらせるよう授業や時間割の組み方を工夫していました

また、児童が作業している時間に細切れ仕事(丸つけ、提出物のチェックなど)に取り組むことで休み時間に児童と関わる時間を増やしました

給食は5分で完食(変わらず)

当時、コロナ真っ只中のため配膳のシステムが大きく変更

感染対策の一つに「配膳当番と担任のみ食缶から盛り付けることができる」ようになってしまいました

よって、今まで児童自身でできていた「おかわり」ができなくなってしまったのです

児童が食べ始めた後に食べ始め、早く食べ終える児童よりも早く完食する!

または、おかわりの児童が出るたびに食事を中断して盛り付ける!

事務仕事なんて広げる時間もありませんでした

担任一同、悲鳴をあげる苦しいシステムです

賢く活用 掃除の時間

相変わらず毎日掃除は必要ない派のペリカンは、教室整備なら掃除っぽく見えることに気づいてしまいました!!!

  • 掲示物の張り替え
  • 配布物やプリントの処分
  • 落とし物BOXの整頓
  • 教材の準備・片付け

掃除場所が狭くてどうしても早く終わってしまう児童に手伝ってもらう

すると、信頼関係が築けるとともに児童からの不平不満も減りました

一石二鳥、三鳥!考え方次第で無駄にしていた時間が得する時間へと早変わり

サクッとさよなら また明日

帰りのしたくは時間制、終わらなければ「さようなら」の後に

帰りの会はサラッと明日の確認と今日の良かったことを伝えるだけ

全員と気持ちよく1日を締めくくり「さようなら」

個別で声をかけながら朗らかな雰囲気で教室を出て、下校班による一斉下校です

  • 下校指導
  • 教室の掃除と整理整頓
  • 連絡帳の内容を板書
  • 提出物の確認
  • 保護者への連絡

児童を見送りつつ、学年の先生方と簡単に報告会 兼 第一次学年会

ひと段落ついたら、廊下の窓を閉めつつ職員室に向かいます

眠気MAX 職集(変わらず)

日中、余裕が出たものの眠気は変わらずMAX

目覚めたらiPadを開いて明日の確認 ペリカンも図々しくなりました

終業後 〜明日に備えて整頓〜

1週間で1番重要な時間 学年会

曜日と時間を決めて学年会議(通称:学年会)が始まります

来週1週間をざっと見通すための打ち合わせができる重要な時間です

ペリカンはこんなことを話していました

  • 時間割 new!
  • 教材研究
  • 授業の進度や単元テストのタイミング
  • 評価の付け方
  • 行事の準備
  • 教室掲示
  • 保護者対応
  • 生徒指導など児童の様子について

教科担任制の導入により、行事や休日による時間割の変更について入念な打ち合わせ

教材研究や教室掲示は、自由主義の主任だったため報告だけで済みました

学年会のない日は、自分時間 ゴリゴリ仕事を進めます

  • テストの丸つけ・記録
  • 提出課題の評価
  • 教材研究
  • 授業の練習
  • プリントやワークシートの準備・印刷
  • 保護者へ連絡
  • 児童の記録
  • 校務分掌の仕事
  • 日直の仕事

そろそろ5時 帰る準備を始めましょう

勤務時間内に帰りのしたくを終わらせて、時間になったら颯爽と退勤

「明日で済むものは明日に回す」 

「学校にいなければ保護者対応はできない」

帰ると決めた日は後ろ髪を引かれても、とっとと車に乗り込みます

帰宅後 〜夫と談笑する毎日〜

家に着いたらひと休み

シャワーは簡単に済まして、夕食を食べながら談笑

アニメを観たり、ポケモンカードをしたり、リフレッシュできる時間ができました

まとめ 〜休み時間が楽しい〜

今回は、仕事に慣れてきたペリカンの1日を紹介しました

  • 休み時間は、児童を知る大事な時間
  • 残業は、自分のペースで教材研究をする時間

少しばかり定時退勤に近づいた働き方を参考に、自分の時間の使い方を考えてみてください

また心と身体に余裕が生まれたことで、

  • 児童と穏やかに過ごせた
  • 教材研究が楽しくなった
  • 新しいことや難しいことへ挑戦する意欲が湧いた

教師のやりがいを感じ、「仕事を続けたい」と思えるようになりました

保健体育の授業で学ぶ通り、休むことは悪いことではありません 

なくてはならないメンテナンスの時間です

児童の身近な手本である教師自身が休むことの大切さを示していく!

そんな考え方の先生方が増えてくれたら嬉しいです

最後までお読みいただきありがとうございました