こんにちは 元小学校教師のペリカンです
「小学校で働くけど先生の仕事がよくわからない」「復職するけど数年前とは変わっていて不安だ」と、感じている人は多いと思います
今回は、ペリカンが初任者1年目から3年目までの1日を紹介します!
4年目からは週2でほぼ定時退勤ができるようになりました
この記事は以下のような方におすすめ!
- 学校が本当にブラックか確かめたい教師志望の方
- 他の先生や今の学校の働き方に興味がある方
- 毎日しんどそうに出勤する初任者と学年を組む主任の方
現在学校では長時間労働が問題視され、心身の不調を訴え休職する先生が増え、欠員を補充することもできず人手不足が続いています
1日のうちどの時間が忙しいのか、なぜ忙しいのか知っていれば準備や計画ができて心に余裕を持たせることができます
今回は仕事に慣れていないペリカンの1日を紹介します
心身の健康を気遣った働き方、時間の使い方の参考にしてみてください!
仕事に慣れてきたペリカンの1日について興味がある方はこちらをご覧ください

14時間勤務のスケジュール
当時のスケジュールがこちら!

当時をまとめると、
- 一番忙しい時間は、登校してから朝の会まで
- 休み時間は、事務仕事の消化時間
- 一番重要だけど残業の原因は、放課後の学年会
授業ではなく事務仕事の多さに毎日振り回されていました
この3年間で身につけたことは、
- 学年主任の方向性をいち早くキャッチする
- 1週間の見通しを週の前後に確認する
- 事務仕事の取り組み方に軽重をつける
以上3点を意識すると1日の残業を4時間も削減することに成功!
勤務時間は児童のために使うことが教師のあるべき働き方だと考えるようになりました
始業前 〜見通しが持てずバタバタ〜
車に乗った瞬間から
朝のしたくが終わり次第、車にGO!
エンジンをかけたその瞬間から1日の仕事が始まります
- 「今日の予定は何があったか」
- 「誰か指導する子はいたか」
- 「確認が不十分な教科はないか」
頭の中で週案を振り返りながら、「大丈夫かな」と不安になりながらの通勤
眠い日や憂鬱な日は朝から大声でアイドルソングを歌いながら運転することも
学校到着 よーいどん!
職員室に入った瞬間から児童が下校するまで息つく暇はありません!
移動は全て早歩き ダッシュです!
しかし、思い出したことから手をつけていくため効率が悪く、時間がかかりました
- <職員室>
- 着替え
- 机上にある書類や日報の確認
- プリントやお便りの印刷(できるだけまとめて)
- 授業および教材準備
- 学年の先生と授業や提出物、学校行事などの打ち合わせ
- <教室>
- 窓を開ける
- 空調設定
- 連絡帳の内容確認
- 授業や教材の準備
忙しい朝から長話をする時間泥棒さんも現れる危険地帯 職員室
さっさと教室に向かうが吉です
始業後 〜事務仕事中心の休み時間〜
朝が1日のピーク

職員の勤務開始時刻が8時15分、児童は7時30分から登校します
朝の会や朝の活動が始まる8時15分まで、40人弱の児童へ声をかけていきます
朝のしたくや提出物の状況など、個別に対応するこの時間は1日のピークでした
- 校庭のライン引き
- 宿題 連絡帳のチェック
- 提出物の声かけ
- 朝のしたくを進めるように声かけ
- 当番活動の声かけ
- 児童からの相談
- 前日までに連絡を受けていたトラブルの生徒指導
- 授業や教材の準備
- 集金の確認
- 朝の活動や体育の授業がある場合は着替えの呼びかけ
朝の会や朝の活動が始まる8時15分まで、40人弱の児童へ声をかけていきます
朝のしたくや提出物の状況など、個別に対応するこの時間は1日のピークタイムでした
休み時間こそ仕事!仕事!仕事!
授業中は教科指導に手一杯のため、そのほかの雑務は休み時間に取り組みます
休み時間に休むことも遊ぶこともありません
できるだけ早い時間帯に終わらせるために、全力集中!!!
トラブルを見過ごさないために、クラスの様子も気にかけます
- 宿題チェック
- 保護者からの連絡へ返事
- 提出課題の呼びかけ
- 提出課題の添削
- テストの丸つけ
- 補習やドリルの指導
- 次の授業内容の確認
- 教材準備
- 児童トラブルの指導や対応・学年へ報告
- 体調不良の児童の対応
急な児童のトラブルや体調不良によって休み時間がなくなってしまうと、下校間際になっても漢字練習帳の丸つけが終わらない……なんてことも
こんな日は児童から「え〜!!!なんで〜〜!」と非難轟々
日頃から期限を守るように指導していたペリカン
申し訳ない気持ちとやるせ無い気持ちで落ち込んだことを覚えています
給食は5分で完食
ペリカン自身の給食は5分で完食が当たり前!
理由は2つ
- 完食こそ正義という呪縛
- 富士山級の宿題の山
しゃべらずに黙々と食べる時間を設定したり、おかわりの呼びかけをしたり、完食のために手を替え品を替え児童へ働きかけていました
また、宿題の丸つけをここで終わらせないと下校に間に合わず非難轟々……
鬼の形相で食べて!丸つけて!盛り付ける!
この時間が教師の昼休みと言えるのか、甚だ疑問です
もったいない掃除の時間
毎日掃除は必要ない派のペリカンは、20分間の強制掃除が苦痛でした
丸つけができたら…… あっ プリントの準備が……
過ぎていく時間がもったいなくて、もったいなくて
さらに掃除が終わる頃には
「〇〇さんが遊んでいて掃除をしない」
「〇〇くんがおしゃべりしているからうるさい」
など真面目に掃除をする児童の不平不満がボロボロ出てくる
各掃除担当を呼び出して指導をしていると掃除後の昼休みはあっという間です
自動掃除機ロボットを導入してほしいと願う毎日でした
さあ下校だ! ネチネチ帰りの会
荷物をまとめて、帰りの会!
荷物をまとめるだけでも10〜15分 タイマーをつけて急かします
帰りの会ではネチネチ今日の振り返り 隣の教室から聞こえる「さようなら」
大切な挨拶はいつもバタバタ 「早く教室出るよ〜!!!急げ〜〜!!!」
学年で組まれた下校班に並んで、一斉下校です
落ち着かない毎日ですが、返却も全て済み、大きなトラブルもなければ大成功です
- 下校指導
- 教室の掃除と整理整頓
- 連絡帳の内容を板書
- 提出物の確認
- 保護者への連絡
教室が片付いたら、廊下の窓を閉めつつ職員室に向かいます
眠気MAX 職集
1日が終わった安心感と疲労感で眠気MAXな時間
中には丸つけをしながら参加する方もいます
そこはまだ図々しくなれないペリカンは、こっくりこっくり居眠り三昧でした
- 日報を読めばわかることを何度も繰り返す職員集会(通称:職集)
- 全て例年通り、意見を出す余地もないただの読み合わせ職員会議
- 突然呼び出される教科部会や行事準備など
形式だけ、計画性のないこの時間が定時を過ぎても続いていきます
終業後 〜ここからが本番〜
1日で1番重要な時間 学年会
学年の先生方が集まったところで学年会議(通称:学年会)が始まります
明日を生き抜くための話を聞ける重要な時間です
ペリカンはこんなことを聞いていました
- 教材研究
- 授業の進度や単元テストのタイミング
- 評価の付け方
- 行事の準備
- 教室掲示
- 保護者対応
- 生徒指導など児童の様子について
新しい単元や行事準備が始まると今までの経験談やトラブル、話題がそれることもしばしば……1〜2時間ほどかかります
やってきました!自分時間!
まだまだ仕事はあります
- テストの丸つけ・記録
- 提出課題の評価
- 教材研究
- 授業の練習
- プリントやワークシートの準備・印刷
- 保護者へ連絡
- 児童の記録
- 校務分掌の仕事
- 日直の仕事
持ち帰っても仕事ができないペリカン
仕事は全て学校で終わらせてから帰っていました
帰宅後〜布団に辿り着かない毎日〜

家に着いたらリビングにダイブ
そのまま1時間ほど寝てしまう日もありました
シャワーは簡単に済まして、実家暮らしだったため夕食は上げ膳据え膳
ぼーっとスマホでSNSを見ている間にZZZ…
母に起こされ自室でZZZ…
家では何も手がつかず、ただ生きるために寝て食べる毎日
仕事が辛いと考える暇もないくらい疲れ果てていたように思います
ペリカンママには大変お世話になりました 感謝してもしきれません
まとめ 〜休み時間が忙しい〜
今回は、まだ仕事に慣れていないペリカンの1日を紹介しました
- 一番忙しい時間は、登校してから朝の会まで
- 休み時間は、事務仕事の消化時間
- 一番重要だけど残業の原因は、放課後の学年会
仕事に振り回されていた悪い例を参考に、時間の使い方を考えてみてください
笑顔で働く先生に児童は好感を持ちます 信頼関係も築かれます
毎日休むことを怠らず、心と体を整えて明日もがんばりましょう
最後までお読みいただきありがとうございました