こんにちは 元小学校教師のペリカンです
授業準備お疲れ様です
授業の資料やネタを単元ごとにまとめて先生方の調べる時間を短縮するお手伝い記事です
授業で困るポイントや解決策、使える資料や発展させた活動など見やすく、使いやすく紹介します
ぜひご活用ください
目標
年間通して学習する「季節と生物」の目標は以下のとおりです
身近な動物や植物について,探したり育てたりする中で,動物の活動や植物の成長と季節の変化に着目して,それらを関係付けて調べる活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のことを理解するとともに,観察,実験などに関する技能を身に付けること。
(ア) 動物の活動は,暖かい季節,寒い季節などによって違いがあること。
(イ) 植物の成長は,暖かい季節,寒い季節などによって違いがあること。
イ 身近な動物や植物について追究する中で,既習の内容や生活経験を基に,季節ごとの動物の活動や植物の成長の変化について,根拠のある予想や仮説を発想し,表現すること。
小学校学習指導要領解説 理科編
春は、昨年の冬からどのような変化が見つけられるかがポイントです
単元のつながり
難点
指導するときに「厄介だなぁ」と感じていたところです
- 屋外の活動
- 雨や暑さに左右される
- 校庭に解放される子どもたち
- スケッチ
- 生物を探すだけでタイムオーバー
- 一瞬で描き終わる子と時間が足りない子
- 観察の計画・継続
- 観察のベストシーズンを逃す
- 気温の記録が疎かに
- 記録がなくて比較ができない
- 観察のモチベーションが低い
特に「観察のモチベーション」は、どうしてもやらされている感が拭えず苦労しました
1〜3年生までに季節に関わる観察や体験を積んできた子どもたちは、季節による生物の変化と気温の関係をなんとなくわかっています
なんとなくを数字で明確に結論づけさせる
子どもにとって身近な学習内容だからこそ、モチベーションを持続させる指導の難しさを感じました
主な活動
本単元は、季節による変化を日頃から観察し、気付くことが重要です
授業の時間だけでなく、常に子どもが見れる・編集できる掲示物があるとよいと考えました
植物はスケッチ
植物はサクラとヘチマがおすすめです
サクラは、1年間の変化が非常に観察しやすい植物です
ヘチマは、ヒョウタンに比べて育てやすく、ゴーヤと違って冬まで実が残るため生命の連続性を体感しやすい植物です
スケッチは、観察するものの特徴を捉えるために描きます
以下のポイントと手本を見せればスケッチとイラストの違いを理解しやすいと思います
大きく・濃く・一本の線で描く
スケッチについて興味がある方は、こちらのサイトがおすすめです
手本つきのワークシートがPDFで見ることができます
スケッチよりも観察の回数を増やしたい場合は、こちら↓
スケッチにこだわらず箇条書きで記録する方法もおすすめです
動物は個体調査
表を使って調べると、生息している動物の種類や活動の変化が観察しやすいです
小グループでタブレットを持ち、種類を調べられるとより詳しく、またモチベーションを高く持ったまま活動を続けられます
Googleレンズがとても便利でおすすめです
子どもの使っている端末が対応しているならこれが早い!優秀すぎて感動しました!
詳しい指導方法はこちらです↓
動物の観察のほかに、本単元で難しい予想の持たせ方がわかりやすく書かれています!
掲示は時計型
季節による生物のサイクルを視覚的に捉えるために、時計型がおすすめです
模造紙4等分して(マスキングテープなどを使うと簡単そうですね)、季節ごとに生物の変化を直接または付箋で書き足していきます
二重・三重にして桜やヘチマ、動物の変化を分けられるとより見やすい掲示になります
掲示物は手をかけ過ぎず、使いまわせて、かつ新鮮さがあることが大切です
日々観察をしている子に付箋へ書いてもらう、または絵を描くことが好きな子にイラストを付け足してもらうと生き生きとした掲示物が簡単にできます
写真もいいですが、個人的には印刷するのが手間なのであまりおすすめしません
パソコンで作成よりも、ふとした時に気軽に見られる・付け足しができるよさが掲示物にはあると思いおすすめしました
おすすめ授業例
小4理科「季節の生き物(春)(夏)」指導アイディア 教育技術
発問や板書、ゴーヤ(ツルレイシ)の育て方など具体的に紹介されています!
おすすめサイト
子どもが簡単に季節と場所、生物の大まかな分類から調べることができる見やすい図鑑です!
おすすめ動画
発展
木の特徴をもとに名前をつけたり、名前をつけた木を当てあったり遊びながら木の特徴を学ぶことができます
まとめ
1年間続く単元ですが、教師も子どもも変化を意識し続けられる工夫を施せると先の指導が楽になりますね
すばらしい指導方法を参考にみなさんの学校で取り組みやすい授業を検討してみてください